A Missing One 第3話『生徒会室へ』その1


真上にあった太陽が陰りを見せ始めた放課後。俺は今、生徒会室に向けて歩を進めている。始業式後に授業があるという微妙な進学校を演じたこの学校に恨めしさを覚えながらも、夏休みが短縮されたという隣の高校よりはマシだと自分に言い聞かせ、陽光が降り注ぐ廊下を歩いている。
今日の授業の記憶はほとんどなく、覚えていることは暑苦しい中でサッカーをさせられた記憶だけだ。女子は体育館でバレーだったらしい。やはりプールの水はなくなっているんだという現実を思い知らされた。
担任の権持も「プールの水を抜いたバカがいる。犯人に心当たりのある奴は後で職員室に来るように」と言っていた。最近の高校生がそんなことを言われたぐらいで犯人を言いに行くなら、日本の将来は希望に満ち満ちているだろう。

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