Q:HN・桜木舞奈 早速ですが、本題の質問に入らせて頂きたいと思います。
私は演劇部に所属しているのですが、台詞を読んでいるときに、感情が入ると時々声がひっくり返ってしまうんです…どうしてひっくり返ってしまうんでしょうか?そして、どうすれば治るでしょうか?
是非教えて頂けないでしょうか。


A: 実際にどんな感じなのか聞いてみないと具体的な判断は難しいのですが、たぶん台詞に感情を籠めたことで体に緊張、力が入ってしまい正しい息の流れや発声ができなくなったのではないかと思います。よく緊張すると声が上擦ることがありますが、これは体の余計な所に力が入って筋肉が硬直してしまい喉が絞まってしまうことが原因の1つと言われています。今回の場合でもそのことが関係しているのではないかと思います。
気をつけて頂きたいこととしては、声がひっくり返る時の自分の体の状態です。どこか余計な所に力が入っていないか、発声は通常の時と比べてどうなのか、考えてみてください(自分の声を録音して聞いてみるのもいいと思います)。具体的な改善方法なのですが、もし原因が上記の通りなら、体をリラックスさせることが一番です。もちろん簡単な話ではないのですが、どんな感情の時であれ、体をコントロールできるようにすることは大事なことです。ここで是非覚えておいて頂きたい事があるのですが、舞台であれ、アフレコであれ「演技は6割にしておけ」ということです。これだけでは語弊が生まれそうなのですが「」の言葉は私が今まで教えて頂いた講師の方、皆さんがおっしゃった言葉です。この言葉の意味は別に演技に手を抜けと言っているわけではなくて、演技以外のことにも意識を持つようにしろ、ということです。
例えばアフレコの現場で演技を100%でやったと仮定しましょう、その時にマイクの使い方などを考えられるでしょうか。どのマイクに入るか、自分とマイクとの距離は、誰がどのマイクにいるのか、自分の台詞のはじまる秒数はいつか、台本を音を立てずにめくれるか・・・・・実はアフレコ現場は様々な制約に溢れているんです。そんな中で自分の演技にだけ集中していたら、人とぶつかったり、マイクの取り合いになったり大変なことになってしまいます。演技に関しても同様のことが言えます。ある講師の方は「演じる時には、常にそれを客観的に観るもう一人の自分を作れ」とおっしゃっていました。これは、相手役とちゃんと会話ができているかや、自分の中だけの演技になっていないかなどを自分で確認するためです。
最初は演技以外何も考えなくてもいいと思います、慣れるまではそのことに集中することが大事です。でもその内に、気持ちや演技はそのままで、色々な約束事を守っていかなくてはなりません。体の状態も自分で把握しながら演じていかなくてはいけなくなるんです。ただ演じるわけではなく、色々な事に気をつける。それが本当のプロの方なのかもしれませんねo(^−^)o

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